私は技術者ではありません
「AI活用で事業を変革」と聞くと、きっとあなたはこう思うでしょう。「またIT技術者の話でしょ?うちには関係ない」と。
私も同じでした。プログラミングはできません。ITパスポート取得レベルです。それでも今、AIと一緒に仕事をして、確実に成果が出ています。
なぜ技術者でない私が、AIで事業を変えることができたのか。その体験をお話しします。
導入前:一人で考える限界に直面
以前の私は、頭の中にあるアイデアをうまく言葉にできずにいました。「示唆的タンジブル」という独自の思考法を持っていましたが、その抽象度の高さゆえ、人に説明するのが本当に難しかったのです。
ブログを書いても「なんとなく良いことを書いているけれど、結局何が言いたいの?」と言われる。自分では分かっているつもりなのに、相手に伝わらない。この歯がゆさを感じたことはありませんか?
経営者として、あなたも同じような経験があるはずです。
- 自社の強みを言葉で説明できない
- 新しいアイデアはあるが、企画書にまとめられない
- 社員に理念を伝えたいが、どう表現していいかわからない
私は完全に一人で考える限界にぶつかっていました。
小さな一歩:ChatGPTとの初対話
「とりあえず使ってみよう」
そんな軽い気持ちで、ChatGPTに話しかけました。最初は本当に簡単なことから。
「私の視点について、どう整理できますか?」
返ってきた答えに驚きました。私の漠然とした考えを、きちんと整理して返してくれたのです。それも、私が一人で考えていた時よりもずっと分かりやすく。
「これは面白い」
そこから毎日少しずつ、AIと対話するようになりました。難しいことは何もしていません。ただ、思ったことを素直に話しかけただけです。
最初の1週間で気づいたことがあります。「AIは優秀な相談相手になる」ということでした。
劇的な変化:思考が言葉になる瞬間
1か月後、信じられないことが起きました。
これまで頭の中でモヤモヤしていたアイデアが、AIとの対話を通して次々と言語化されていったのです。しかも、一人で考えていた時とは比較にならないほど、深く、具体的に。
例えば、こんなことがありました。
「このアイデアをもっと分かりやすく人に説明したい」とAIに相談したところ、私が気づいていなかった切り口を教えてくれました。専門的な機能説明ではなく、「読者の日常がどう変わるか」という視点です。
その結果、記事の書き方が劇的に変わり、読者からの反応も明らかに良くなりました。
これは一例ですが、AIとの対話を続けることで、「思考の言語化」が日常的に起きるようになったのです。
もう一人で悩む必要がなくなりました。24時間いつでも相談できるパートナーができたような感覚でした。
なぜ専門知識がなくても成果が出たのか
振り返ってみると、成功の理由は3つありました。
1. 完璧を目指さなかった
最初から高度な使い方をしようとは思いませんでした。日常の悩みを素直に話しかけただけです。「これで合っているかな?」と不安になることもありましたが、まずは試してみることを優先しました。
2. 対話を続けた
一度だけ使って終わりではなく、毎日少しずつでもAIと話すようにしました。すると、だんだん自分なりの使い方が見えてきました。まるで新しい社員と仕事を覚えていくような感覚でした。
3. 自分の経験と組み合わせた
AIは確かに賢いですが、私の事業のことは私が一番よく知っています。AIの提案を鵜呑みにするのではなく、自分の経験と照らし合わせながら活用しました。
実は、この体験には少し背景があります
私の会社では、食品関連の事業も手がけており、「おかき 糖質」といった健康志向のキーワードで上位表示を実現してきました。また、全く異なる分野ですが「Apple Watch ムーブゴール」についても多くの方に読まれる記事を書いています。
つまり、AIを使う前から、ある程度のマーケティング経験は持っていたのです。
「それなら最初から有利だったじゃないか」
そう思われるかもしれません。でも、ここが重要なポイントです。
従来の方法では限界があった
確かに、SEOやマーケティングの基礎知識はありました。しかし、それだけでは「思考の言語化」は実現できませんでした。
一見異なる分野—伝統的な米菓と最新のデジタルデバイス—で結果を出せていたのは、実はどちらも「数値の背景にある人の想い」を言語化することが共通していたからです。でも、この共通点に気づいたのは、AIとの対話を始めてからでした。
あなたにもできる理由
「でも、私にはできないかも…」
そう思っているなら、少し待ってください。私がお伝えしたいのは、高難度のITスキルは必要ないということです。
必要なのは:
- 素直に話しかけること
- 続けること
- 自分の仕事への理解
これだけです。あなたが長年培ってきた経験や直感こそが、最大の武器になります。
私の経験では、AIを初めて使うのは、スマホを初めて手にした時と同じです。
最初は「こんな薄い板で何ができるの?」と戸惑ったはず。でも一度慣れてしまえば、今では「これなしでは生活できない」と思っているでしょう。
AIも同じです。最初は「機械に話しかけるなんて…」と抵抗があるかもしれません。でも実際に使ってみると、想像以上に頼もしいパートナーになります。
最初の一歩は今日から
この記事を読んでいるあなたは、すでに変化への第一歩を踏み出しています。
明日から始められることがあります。ChatGPTでもGeminiでも構いません。できればプライバシーに配慮しながら無料版から始めてみてもいいかと思います。
まずは、今抱えている悩みを素直に話しかけてみてください。どんなことでも構いません。
私の経験では、最初の対話から数日で、必ず何か新しい発見があります。そして、続けていけば、事業の確実な変化を実感できるでしょう。
あなたの事業には、まだ発見されていない「言語化されていない可能性」が眠っています。AIという新しいパートナーと一緒に、その可能性を見つけ出してみませんか?
もしAI活用でお悩みのことがございましたら、まずは一度、あなたの「言語化できない想い」をお聞かせください。
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