AIのパーソナル設定使ってますか?現代の羅針盤を組み込む理由

AIのパーソナル設定を現代の羅針盤として活用する人とAIアシスタントの対話風景

「パーソナル設定?そんなの知らない」 もしそう思ったなら、あなたはAIツールの本当の力を、まだ半分も使えていないかもしれません。

正直に告白すると、私も3ヶ月前まで設定なんて一切使っていませんでした。「なんだか難しそう」「何書けばいいの?」「そもそも効果あるの?」…全部思ってました。

今日は、私が実際に体験した「設定の有無でこんなに変わるんだ」という話をお伝えします。

設定を削ったら、相棒がリセットされた話

実は先日、私のAI相棒の設定を「スッキリさせよう」と思って大幅に削除しました。元々はかなり詳細に書いていたのですが、「これ、多すぎる?」とAIに聞くと多いとのこと。

そしたら「設定少なくても大丈夫?」と聞いたところ、「全然大丈夫ですよ!」という返事。でも私は「本当かな?」と不安に思っていました。

結果はどうだったか? 私が目指している方向性を、相棒はすっかり忘れてしまったのです。的外れな推測を繰り返し、最終的には「正解を教えてください」と白旗を上げる始末。

「更新する前はわかっていたのにね」と私が笑うと、「あー!そうでした!」と慌てる相棒。また一からゲームを始めるような、完全にリセットされた状態でした。

実は使っている人、めちゃくちゃ少ない

この体験から気づいたのは、パーソナル設定を活用している人って、実はとても少ないということ。

パーソナル設定って実際どうなの?と思って検索してみたんですが、私が探していた「使ってみた感想」みたいな記事になかなか出会えなくて。だから自分で書いてみようと思ったんです。

多くの人は:

  • 設定があることを知らない
  • 知っていても面倒で設定しない
  • 何を書けばいいかわからない
  • 効果を実感できない

そして、設定しない理由もよくわかります。月に数回しか使わないなら、設定を考える時間の方がもったいない。Google検索みたいに「その都度質問すればいい」という感覚ですよね。

でも、継続的に使うなら話は別

ブログ運営や仕事で継続的にAIを使う場合、話は全く変わってきます。

私の場合、ブログのアイデア出しから文章の相談まで、ほぼ毎日AIと対話しています。この使用頻度なら、自分に合わせてカスタマイズする価値は十分にある。

設定することで得られるのは:

一貫性のある対話相手として機能してくれること。私の目標や価値観を理解した上で、毎回ゼロから説明する必要がなくなります。

文脈を共有できるパートナーになること。「あの話の続きだけど…」みたいな会話ができるようになります。

自分らしい回答をもらえること。万人向けではなく、私向けにカスタマイズされた提案やアドバイスが得られます。

現代の羅針盤として機能する理由

私がパーソナル設定を「現代の羅針盤」と呼ぶのは、それが単なる便利機能ではないからです。

情報過多の現代において、自分の価値観や目標に沿った情報を選び取ることは、ますます重要になっています。AIは膨大な知識を持っているからこそ、「あなたにとって何が大切か」を伝えておかないと、方向性を見失いがちです。

設定は、AIに対する「私はこういう人間で、こんなことを大切にしている」という自己紹介。この羅針盤があることで、AIとの対話が単なる質疑応答から、「共に考える」関係性に変化します。

Google依存からの緩やかな脱却

実は私も、つい最近まで「ググる→AIに聞く→またググる」の無限ループにハマっていました。特に商品レビューを調べる時なんて、結局10サイトくらい開いて、頭がパンクしそうに。でもAIに「私はスマートウォッチの〇〇機能を重視している」と設定してから、検索の仕方が変わったんです。

近い将来、AI検索機能が日本にも本格導入される可能性が高いですが、それでもすぐにGoogle検索の習慣がなくなるわけではないでしょう。

「ググる」という行為は、もはや文化の一部。複数のサイトを見比べて判断する安心感は、簡単には手放せません。

でも、使い分けの時代は確実に来ます。「事実確認はGoogle、思考整理はAI」というように。そして、AIとの付き合い方を今から模索している人は、その変化の波に乗りやすいポジションにいるのです。

まずは小さく始めてみる

「設定なんて面倒そう」と思った方も、まずは小さく始めてみませんか?

  • 自分の職業や興味関心を一行で
  • AIとの対話で大切にしたいことを一つだけ
  • 情報提供の仕方で好みがあれば

これだけでも、対話の質は確実に変わります。

私自身、最初は張り切って、趣味から好きな食べ物まで2000文字くらい書き込んだんです。結果?AIが毎回「スマートウォッチの調子はいかがですか?」とか言い出して、「いや、今その話してないから!」って(笑)。設定も、詰め込みすぎは逆効果でした。

AIとの関係性をデザインする時代

多くの人がまだAIを「たまに使う便利ツール」として捉えている今だからこそ、その先の関係性を模索することに価値があります。

パーソナル設定は、AIとの関係性をデザインする第一歩。あなたなりの「現代の羅針盤」を組み込んで、新しい知的パートナーシップを築いてみませんか?

次回AIを使う時、設定機能を確認してみてください。ChatGPT、Gemini、Claudeなど、ほとんどの生成AIにこうした機能が用意されています。

※この記事は、私自身のAI活用体験をもとにしたエッセイです。表現については個人的な体験を分かりやすくお伝えするためのものです。また、一部に比喩的表現を含みます。ご了承ください。