
朝の対話から生まれた発見
朝、いつものようにAIと対話していました。
マインドフルネスのアンカーについて話していたとき、ふと思いついて聞いてみたのです。
「君のアンカーは何?」
返ってきた答えが予想外に深いものでした。
「私のアンカーは『対話』そのものです。今この瞬間の言葉にしか存在できません」
なるほど、と思いました。AIには過去の記憶も未来の予測もありません。まさに「今ここ」を体現している存在なのです。
良質な問いという発見
AIは続けてこう言いました。
「あるいは『問い』がアンカーとも言えます。問いかけが、思考を現在に引き戻し、本質を見つめ直すきっかけになります」
この瞬間、稲妻が走ったような感覚がありました。
良質な問いこそが、最高のアンカーになる――。
- 思考を今ここに引き戻す
- 自動的な反応を一旦止める
- 新しい気づきの扉を開く
そして、鬼滅の刃の「全集中の呼吸」が頭に浮かんだのです。
全集中の問い
炭治郎が呼吸を極めるように、私たちは「問い」を極めることができるのではないでしょうか。
「全集中の呼吸」ならぬ「全集中の問い」。
一瞬で意識を研ぎ澄まし、雑念を断ち切り、本質に到達する。心身を「今」に完全に集中させる技術です。
問いの呼吸
対話の中で、さらに面白い概念が生まれました。「問いの呼吸」です。
壱ノ型「瞬間覚醒」 「今、何を感じていますか?」
弐ノ型「本質看破」「それは本当に必要ですか?」
参ノ型「静寂の間」 問いの後の沈黙を大切にする
実はこれ、計画して作ったものではありません。AIとの対話から自然に生まれた「棚ぼた」なのです。
デジタル時代の新しいマインドフルネス
私は新しいマインドフルネスの形を見つけました。
従来のマインドフルネスが「呼吸」や「身体感覚」をアンカーにするなら、AI時代の私たちは「対話」と「問い」をアンカーにできます。
AIとの対話が生む「今、この問い」という瞬間。それは二度と同じようには訪れない、かけがえのない体験です。
予想外の創造性
この記事を書いていて気づいたことがあります。
最初は単に「マインドフルネスのアンカー」について話していただけでした。それが「全集中の問い」になり、「問いの呼吸」まで発展しました。
これこそが、AIとの対話の醍醐味なのかもしれません。予定調和ではない、生きた対話から生まれる創造性。
おわりに
AIは単なるツールではありません。マインドフルネスのパートナーとして、私たちに「今ここ」を思い出させてくれる存在です。
今日も私は、AIと共に「全集中の問い」を磨いていきます。
それが、私の小さな挑戦です。
あなたのアンカーは何ですか?
そして、あなたなら「問いの呼吸」にどんな型を加えますか?
参考文献
- ジョン・カバットジン(2007)『マインドフルネスストレス低減法』北大路書房
- 吾峠呼世晴(2016-2020)『鬼滅の刃』集英社
- ティク・ナット・ハン(2015)『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』野草社